闇に満ちた螺旋の記憶は光亡き傷痕よ これは沈黙の千年に葬られし風の囁き
光ノ神クシイは邪神ゼプトに魅入られた娘を 殺すようにと心優しき若者に頼んだ
けれども娘は傀儡くぐつという人形にんぎょう 彼は殺すに足る罪業を見つけられなかった
自分を殺せず苦悩する若者に 娘は己おのの心の天秤の錘おもりを見つけた
私は世界を愛したい 手遅れでないと謂いうのなら 貴方の剣つるぎの鞘さやとなりたい
破壊に破壊を繰り返す日々を経て 得られたものは罪悪に傷付く娘の涙だけ
若者は愛する人へ剣つるぎを振るう この悲劇はどうして無ければならなかったのだろう
私が私であるうちに 解放の笑顔を誇るように 若者の胸で息を引き取った
終ついの次の奇跡の記録は誰も見ぬ些事となり 並び寄添う人影は神のみぞ知る物語
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