盗人と旅人

酔っぱらった勢いに
どんな危険な冒険をしたのか

雄弁に語る男は
自らを墓荒らしと名乗った

まだ見ぬ壮大な
金銀財宝に目を輝かせて

誰よりも粋な男は
それでも墓荒らしと名乗った

盗賊は盗賊でも俺は
生きてる奴からは奪わないのだと


次の街までの連れと
ラクダの背中に揺られて

旅の理由を語ると
大げさに男は泣き出した

昔の自分がいる
意味有り気な言葉を零して

俺みたいな駄目な男に
なるんじゃないぞと肩を叩いた

男の言葉の端々は
少年の心に強く焼きついた

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