"北天万華鏡" R+.ver
大地は暮れないに彩られ 標は時に耐えず朽ち果て
東の空からは宵闇の幕が降りて すべてを包み込む
陽炎の人波に誘われて 崩れた壁を越えて踏み入れた
ここは亡者の街 誰かが囁く 時を過ぎては忘れゆく
今は古の女神の姿が おぼろげに甦る
命の鬼火が煌きながら 星になる 幻想の郷
弦を掻き鳴らす僕と 流浪の伝説を謳う君
囲む炎は燃え盛り 映る北の空は万華鏡
誰もいない都で 僕らは奏で続けた
迷う人々が 安らかに眠れるようにと
朝陽が影差して 眩しさに瞼を閉じる 雲は白翳り
人は土くれへ 魂は炎へ還る 都は静かなり
ひとつ残された生命の鼓動 愛しさがこみ上げる
草木は新しい旅人を迎え入れては まぼろしを見せる
語り手のいない物語 未来に伝説を伝えたくて
北の光に映し出す 鬼火舞う空は万華鏡
誰もいない都に 僕らは謳を捧げた
限りない生を 永遠と語る守人に
僕らは笑いながら道をゆく 南と北へ 別れ歩き出す
一夜の語らいは 懐かしい人を想う 同士の出会い