繁栄の残り香

砂の大地に聳え立つ幾つもの円柱はしら
人の手が造り出した歴史の残像きおく

既に滅んだ国には住む者もなく
井戸底に転がる骨 生命の枯渇

もう二度と訪れることはない
もう足を止めることもない

物言わぬ墓石モノリス
指先で描いた花を捧げて。


日差し傾く大地に生い茂る緑樹みどり
人の地図に載っていない小さな湧水いずみ

未だ知られぬ土地には獣が訪れ
譲り合いながら生きる 生命の共存

もう二度と訪れることはない
もう足を止めることもない

涼やかな楽園オアシス
口笛を吹いて祈り捧げて。

- BACK -