禁忌の森

道無き路を行く 月は痩せ闇が深くても
呼吸いきを殺して いぬのように駆けて行く

森の深奥に 音もなく佇む影は
大樹に身体を溶け込ませたまま笑う

子供よ、子供よ 泣くことはない
さあ、さあ 唱えなさい
教えた通りに 何度も何度でも

風が運ぶ 焦げ臭い煙
森が死んでいく 声のない蒼い悲鳴

人が運ぶ 死神の吐息
賽は投げられた 闇を裂く橙い炎


罪が波を寄せる けれども影は微笑んで
いつの日にか 鳥が帰る家に育つと

子供よ、子供よ この苗木を抱いて
さあ、さあ お逃げなさい
あなたの手でしか 出来ないことだから

風が運ぶ 焦げ臭い煙
森が死んでいく 木霊する蒼い悲鳴

人が運ぶ 死神の吐息
賽は投げられた 決別の橙い炎

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