|
時計の針が逆に進んだって
時間が戻るわけじゃない お願い 過去にすがりつくのはもうやめて 黄昏の空を見上げ 薄く白身を帯びた藍と紅に 夢占の札を土に還す あまりにも作り物じみた星に 病んでいるのは私なのだと 嘲われた気がした ……私自身に。
夢を見るだけが私の存在意義だとしたら
それはとても素敵なことだわ 私がここにいてもいいという証拠になるもの 証拠なんかなくったって生きてはいられるけど 生きているのに死んでいるなんて つまらないじゃない 夢は広く、広くどこまでも根を伸ばして まるで私の翼のように だからそう、私を必要としているの 私はここにいてもいいの あなたにはわからないかもしれない そんなこと考えなくても生きていける こんなこと考えちゃいけない人だから 私は ただ 理由がほしいだけ ここにいる 理由が 新しい時間が始まるね 忙しいかもしれないし つまらないかもしれない でも楽しいかもしれないし 嬉しいこともあるかもしれない 始まるまではわからない 始めることに 足を止めてた昨日の私に さよならしたい ねえ そうは思わない?
もしかしたら
もしかしたら あなたはわたしなのかも わたしはあなたなのかも ううん せかいじゅうのひとは もしかしたら もしかしたら おなじひとなのかも しれないね まだ知らない。 貴方はまだ知らない。 そして私はずっと言わない。 自己嫌悪だけが大きくなる日々の中では 私は自分に歯止めをかけられない だから、無理 何度も繰り返した、無理 走れば倒れる 待てば傷が痛む 先に行けば傷つけていることに苦しむ 選ぶなら、最後のひとつ 私が傷つく分には構わない 自分で傷つけ続けてきたものだから けど、それで貴方が傷つくならば 私は一体どうすればいいの 増え続ける自己嫌悪の塊に 蝕まれて、心が私でなくなるのを待てというの? 私は自分勝手 そんなこと初めから知っている 気まぐれで、どうしようもなくて なのに肝心なところで人に冷たく出来ない 優しさと間違えないで 結局のところ 私は自分を傷つけていたいだけ 自分を傷つけて 人の温かさを知りたいだけ 自分勝手の塊だから これは救いを拒絶し続けた当然の結果なの 悪いとは思わないし、考えたくもない 私の途絶えた記憶はどこへ行ったのかしら 貴方に、貴方達に逢うまで、 私は自分の記憶を消し続けていた 面白くも無い、つまらなくも無い、ただ過ぎるだけの時 覚えることも会話もなくて いつからこうなったのかもわからない 都合のいいように改善された記憶 貴方は、知らない 知る必要は無い ただ私を責め立てて それで貴方の気が晴れるなら 私は喜んで耳を傾ける 目をえぐってもいい 足を砕いてもいい 心臓を貫いてもいい それで貴方が救われるなら 私は喜んでこの身を差し出そう
まるでゲームのようだと、そう思う
身近に害を感じられなくて テレビの画面の中で光る夜空と暗い地上 緑に激しく飛び散る閃光 どんなに声煩く叫んでも そこには決して届かず まるで別世界のことのように、感じてしまう 映画でも何でもない ただゲームのようで 規模の大きなゲーム 現実にでも、そうとしか思えない じゃあ、人の死ってなんなんだろう…。 悟ったような話しぶり 知っているかのような顔をして 私を馬鹿にしている どうせお前は何も知らない子供なんだと そんなことはわかっているのに うるさいうえにやかましい 同じ言葉を何度も何度も ほかに言葉を知らないんじゃないかと言いたくなる そんな大人ばかりしか見れないんじゃ それと違う大人になるなんて無理だ 知らないものにはなれないんだから 悟ったような話しぶり 知っているかのような顔をして 私を馬鹿にしている 自分の方が何も知らないくせに。
生まれたときから生き方を定められる。
なんて楽なことなんだろう。 こんなに思い悩むこともないで生きてゆける。 どうしてそれを、可哀想だと人は言うのだろう。 私はわかりたくない。 少しでも自分のためになると言われても、 人を見下して優越感に浸るなんて、 私はわかりたくない。 心のどこかでわかっていても、 心のどこかで否定し続ける。 それができる人になりたい。 そう願って生きてきたはずなのに…… 現実は、どうだろう……? 泣いてしまいたい 何も分からないままで 生きていくしかないのなら いっそ 気が楽になるくらい 泣いてしまいたい そこから 後悔だけしか生まれないなんてことは 多分、ないだろうから…… ねえ、 あなたは、 どこへ行ってしまうの? 私は一人、夢の中を彷徨うのかしら。 それでもいいけれど、 それも素敵だけれど、 どうせなら、 夢の中でしか今は会えない、 あなたに会いたい…… |
[Kurokawaan/黒川庵](c)2001-2007 Umi Kurokawa & Kouei, Inc. All rights reserved.