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どんなに大切で、どんなにかけがえのないものでも。 いつかそこから巣立って行かなければならない時が来る。 来ないと信じていても、それは突然に。 来ると思っていながら、それは緩やかに。 私は眼を閉じながら、まだ、認めようとはしていない。 今ではもう手遅れなのかもしれないと。 認めようとはしない。 認めるのは自分の愚かさだけ。
後悔はしていないと、何度呟けば気が済むのだろう。
その言葉自体が、後悔の表れだろうに。 何度でも、繰り返し、自分に言い聞かせる。 まるで洗脳や刷り込みのように。 呟く。 後悔はしていない。 大丈夫って聞かれるたびに 大丈夫だよって 引きつった笑みを浮かべる。
他に返す言葉がないから
心配させたくないのか、
自分で自分を助ける言葉を吐くのは無料だけど。
他人に助ける言葉を吐いてもらうのは営利目的以外の何者でもなくて。 どこかでかならず循環している言葉の流れ。 ごめんねが許してに聞こえてしまう幻聴。
心のバランスが取れてないというよりは。
いつか過ぎてしまうだろうと思っていた、限界に捕われていて。 急ぐとか急がないとかそういうことでもなく。 とうにその「点」を越えていて。 今はただ、息苦しさに喘ぐだけ。 もう、どこに向かいたいのか、思うことも億劫で。 人に気を回す余裕がないことに、自分が一番怯えている、矛盾。
絶望の先に、また何かを望むのなら。
私はまたここに戻ってこれるのかと。 問いただしたくもなる。 私自身を。 たくさんのことで、自分に嘘を吐いていた いつか誰かが暴いてくれる気がして でも結局 気がついたのは自分自身だけだった
「だめ」を植えつけられる前に出遭ったものにしか、未だ惹かれない。
上辺でいくら取り繕っても、興味はすぐに消えて行く。 本当に好きなものがないから。 いくら人の言葉を否定しても。 自分の言葉を持てない。 本当に好きだったものも、いつしか否定されていて。 人間不信に陥るのに躊躇いは無かった。 |